ワタシの愛車2号機、KTMの640DUKE IIです。
2013年夏に購入、6年が経ちました。が、走行距離は5000kmくらいでしょうか…。レース活動で手一杯で中々乗る時間が取れず…。
でも、非常に気に入っています。メチャクチャ面白いです。
軽い、そこそこパワフル。街中最強?
なにしろスロットルレスポンスがゴキゲンなので、思わず「その気」になってしまいます。ある意味最凶ですが、パワーがそこまで溢れているわけではないので、「全開」を楽しめてしまいます。いやでも、145kgの車重(乾燥)55PSは十分に速いので、やっぱり最凶かもですが。
レスポンスは良いんですけど、ドライバビリティなにそれ?という感じなので、手懐けるには慣れは必要かもです。ノーマルだと3000rpm以下は使えません。でも吸排気変更+内圧コントロールバルブでかなり乗りやすくなりました。ノーマルは煮詰め不足?かな。
振動はスゲーっす。事前情報なしで乗ると、壊れてると思うかもしれないレベルです。ドコドコ言う振動ではなく、バババババッという削岩機のような振動なので、結構アレでソレです。ワタシは慣れましたけど、人は選びます。あ、前述の内圧コントロールバルブを入れたらだいぶマシになりましたよ。
足回りはちょっと難しいかもです。ワタシの体重が軽い(55kg)ということもあり、最初は接地感が感じられず、あまり良い印象がありませんでした。タイヤをダンロップのα13Hに交換し、プリロードを抜いてサスを動かす方向にサスセッティングを行って、これまたかなり良い感じになっていきました。
前後ともWPでセッティング幅はかなり広いので、ユーザーが自分に合わせてくれ、という感じなんでしょうね。
そうそう。見た目はモタードっぽいんですが、サスはロードスポーツのそれです。モタードじゃないです。
続いては今まで起こったトラブルを。
一番デカいのはシリンダーヘッドのロッカーアームベアリング固着→カム摩耗。ロッカーアーム固着はDUKEのエンジン(LC4)の持病のようで、良くあることのようです。対策としては…。音に気を付けて、ちょっとでも気になったらヘッドカバーを開けて確認すること、ですかね…。ただもともとヤカマシイエンジンなので、わかりにくいのは確かです…。
慣れれば1時間もあれば確認できますけど、誰にでも出来るかというと微妙かもです。特殊工具などは不要なので、多少のスキルがあれば出来ますけどね。
ちなみにこの時は、程度の良い中古エンジンが安く手に入ったので、そっくり載せ替えてしまいました。(部品代合計より安かったので…)
続いては始動不良。
デコンプが壊れた?と思いましたが、何のことは無い。バルブクリアランスが広くなっていて、デコンプリフト分を吸収してしまい、結果的にデコンプが効かなくなってしまったのが原因でした。バルブクリアランスを適正に調整したら問題なし。バルブクリアランスは割と狂いやすいようなので、定期的に調整した方が良さそうです。先のロッカーアームベアリングチェックと同時にやるといいでしょう。
あとはウインカーがモゲたり、車検の時にヘッドライトスイッチ(OFF有り)を指摘されたりするのは些細なことですね。
車検と言えば、プロジェクターヘッドライトが明るさギリっぽいので、バッ直リレーと新品バルブは車検用に用意しておいた方がいいです。バルブはスタンレーとかのフツーのヤツがベスト。
と、まぁ、少々手は掛かるんですけど、それ以上に乗ってFUNなので、刺激が欲しい人にはお勧めです。当時は118万円(税抜き)もしたのに今は底値!ヤフオクなら20万円から!さぁアナタもいかがですか!?
間違いなく人は選びますが、それを乗り越えれば快楽が待っている、かも?
ちなみに690DUKE(4型)にも試乗したことがありますが、640と比べると「大人になったなぁ」という感じでした。ヨーイドンすれば速いのは間違いなく690ですけどね。