CB900Fレーサー号馬力測定

CB900Fレーサー号のパワーカーブを見たくて、RSCにてシャーシダイナモで測定してもらいました。
その前にHSRで暖機がてら点火時期の確認を。標準で使っていた最大進角34度のMAPと、+3度、-3度のMAPでの進角をタイミングライトで確認します。
余談ですが、その日HSRではファントラックデイという、主に初心者向けの走行会が行われていたので、隅っこの方でコソコソと作業してました。
  
で、結果ですが、128PS/9300rpm、11.9kgf・m/6900rpm ってところで、凡そ予想通りでした。このクラスでは、遅くは無いけど速くもない、って感じでしょうか。速いのは140馬力超ですからね。
でもまぁ、パワーカーブもトルクカーブも綺麗だったので、それは一安心でした。

    
んで、折角ダイナモに載せたのなら、セッティング変更の差異も見ないともったいない。なので、燃調違いと点火時期違いも試してみました。
まず、燃調違いから。
持込み時はMJ132、ロガーでA/Fを見ると13.5位だったので、ちょっと薄い。気温も21度と、この前の走行よりだいぶ下がっていました。
なので、次はMJを138へ。
んが、パワーカーブはほぼ変わらず。馬力もトルクもほぼ同じ。9500prmオーバー域で少しタレが速いかな?という感じでした。この時のロガーA/Fは12.5。
MJの2ランクくらいでは変化がほぼ無かったので、更に3ランク大きくして145へ。
すると、馬力が0.5程ダウン。オーバーレブ域でのパワーダウンは少し大きくなりました。A/Fは11.4程。濃い方がパワーは落ちる方向なのね。
RSCで貰ったアドバイスとしては、ダイナモと実走では差異はやはりあるそうなので、最終的には走っていい方にしないとダメ、とのこと。ただ、濃い方がスロットルのドン付きが消える方向で開けやすかったそうです。スロー系と針はもう少し濃い方向で見直した方が良さそうだな。この時はSJ62、針は5181-3段でした。
  
燃調の傾向が分かったところで、次は点火時期。
持込み時は最大進角34度、まずはそこから+3度してみたんですが、これが良くなくて、馬力は1.6馬力、トルクも1.3kgf・mダウンしました。
次に34度から3度遅らせてみると、馬力は0.6馬力ダウン、ただトルクは1.2kgf・mアップ。こっちの方向かな?馬力が下がったのは、今回の点火カーブは7000rpmあたりからリタードさせているので、その影響かなと思います。最大進角31度くらいなら、リタードさせずにそのまま引っ張っても大丈夫だと思うので、その方向で次は走ってみようと思います。
  
ってな感じで、RSCにガッツリ協力して頂いて(1時間くらいダイナモ質を占拠してた)、だいぶ方向性がわかりました。点火系でもう少しに詰められそうな感じもわかったし、遅らせる方向で良い感じなのも、今までの実走と合うので、方向性は間違ってなかったかな。
収穫は大でしたね。