35年前の改造車でサーキットをグルグルしてきました。文化的だろう?
そう言えば、弊社は稼働日だったような気もしますが…。
まずは大玉、アラゴスタの投入です。
といってもコレ、買ったものではなく…ご厚意で貸していただいたものです。
味見してみて下さい、ということでしたので、是非!と使わせて頂きました。
既に20年近く使っているかもしれません。数回O/Hや仕様変更はしましたが、ちょっとポテンシャル不足を感じていました。オマケに5月のレースウィークに作動不良が判明しまして、レース後にO/Hをしてあります。
コレに変わるアイテムとして、同じオーリンズの最高峰、グランドツインを導入。
CB-F用はラインナップにないので、CB1300SF用を流用しています。取り付けにあたっては、フレーム側マウントを加工してφ16→φ14にする必要が有ります。
スプリングは22N/mmのシングルレートを継続使用。
これは結構良かったです。リアがしっかりして、スロットルが開けられるようになりました。当然タイムもポンと向上。O/Hした今までのフルアジャスタブルと比較して、1秒近く!タイムアップしました。これにはちょっと驚きました。
結構なポテンシャルアップを感じていたので、アラゴスタはどうかな?と思っていたんですが…。
ま、ダメだったら戻せばいいんだし、と軽い気持ちでテストしました。
バネはオーリンズと同じ22N/mm、全長も同じに合わせました。
スロットルを開けるところのリアの安定性が更に向上し、高速コーナーでリアの情報がわかりやすいので、安心できる感じですね。セッティングもわかりやすいです。
走り出しはスプリングの特性の違いでちょっとだけ戸惑いましたが、2周もしたら慣れました。(レートは同じでもスプリングの特性の違いで乗り味は結構違うことを改めて実感)
タイムもアベレージで0.4秒ほど向上しました。ドーバーはコレで行きます。
オーリンズのグランドツインとの差は絶対値としては大きくはないと思いますが、ギリギリで走っていると、その差は決して小さくないと思いました。
次、CRキャブのスロットルバルブのカッタウェイ。
CR35を使っていますが、5~6000rpmかつスロットル開度が5~60%位、ニードルがストレートからテーパーに切り替わるところで一瞬だけガツンと濃くなるところがあるんです。一気に開けるとあまり問題はないんですが、ジワッと開けると息ツキ気味になる。何をやっても解消できなかったので、最後の手段として、カッタウェイを3.0から3.5にして、ニードルのストレート径をワンランク細くしました。エア供給量を増してストレート部の燃料を増量することにより、テーパーへの切り替わりの変化量を少なくしてやろうという狙いです。
これはうまく行きました。データロガーをみるとまだ濃くなる領域は残っていますが、乗っている分には問題にならない範疇です。かなりスムーズになりました。
更に次、スパークユニットです。
レブリミット10000rpmのモノを使っていましたが、これを13000rpmへ変更。これで事実上レブリミッターは効かなくなりました。気を付けなければ…。
これはギアレシオの関係で、もうちょっとだけ上を使いたいために変更しました。変更したファイナルによりギアの繋がりも良くなり、乗りやすくなりました。
また、点火時期も中回転域でリタード気味になり、これは結果として加速が向上しました。予想よりも大きな変化でしたね。
最後、ステップです。
ずーっとシックリ来ていなかったステップポジションですが、今までで一番収まりが良い感じです。またガッツリと食いつくハルクプロのステップバーもヨシです。ステップバーは大切だなーと再認識しました。
最後にいろいろとタマをぶち込みましたが、良い方向にまとめることができた、と思います。
HSRでのテスト&セッティングはコレで終わり。いよいよツクバでレースウィークです。
頑張ります!