日本人はなぜ国に対して怒らないのか。

日本人は、曖昧でふんわりしたみんなで頑張ってる感が大好きなんだよな、と改めて思いました。加えて自己責任と言う名の切り捨てかな。現代の村八分と言ってもいいかも。
以前から言ってますけど、日本は結局はムラ社会の延長だから、コミュニティが第一。もっと言えば国体が第一。そこから外れるようなことをすれば叩かれる。集団の利益=国体の維持>>個人の権利。
まぁ、近代国家ではないですよね。
近代の国家が何のためにあるのか、ということに立ち返ってみれば、非常時に国が国民を守るために動くのは当たり前なんですよ。つまり、今回のような非常時に補償(保障)をするのは当然のこと。そのために我々は税金を払っているワケです。
ただ、日本人の多くはそうではなく、国のためにできることをみんなで頑張ろう、となるんですよね。だから政府の動きが悪くても支持率は下がらない。むしろ政府批判をすれば叩かれる。
でも忘れちゃいけないのは、70数年前に何が起こったかということです。盲目的な頑張ろうは、破滅に繋がりかねません。
  
行政からの一方的な「要請」は無責任極まることです。
非常時に多くを守るために個人の権利を制限しなければならないことは、当然有ります。ただそれは、「命令」と「補償」が一体になったものでなくてはならず、そのための法整備が無いのは、立法及び行政の怠慢です。それを許してしまうのは、国民の怠慢です。
結局のところ、曖昧ななれ合いでこの国は成り立っているのかな、と思ってしまいます。
言うまでもないですが、非常時の対応を国に全部任せるものではありません。個人個人でやるべきことをやるためには、国もやるべきことをやらなくてはいけない、ということです。