やるべきこと。

日本国内で毎年1000万人以上が罹患し、2~3000人以上の人が亡くなっている病気が有ります。インフルエンザです。致死率は0.2%と言われていますが、肺炎などの他の疾患を引き起こした場合はカウントされないため、実際のインフルエンザ起因の致死率はもっと高いと思われます。
他方、新型コロナウィルスについてはまだ正確なデータが有りません。中国政府発表では中国全土での致死率2.19%ですが、分母になる罹患者数が正しくカウントされていない可能性が高い(検査が行われていない)ため、実際にはもっと低いと思われます。参考までに、湖北省以外の中国全土の致死率は0.22%です(中国政府発表)。
もちろん、警戒はしなくてはいけません。分からないことが多いのですから。しかしながら、今の世間の状況は、必要以上に怖がってパニックになっているとしか思えません。


何故パニックになっているのかといえば、正しい情報が無いからです。国の務めは正しい情報を出すこと。もし情報不足で出せないのならば、出すまでの道程をきちんと示すこと。逐次報告をすること。当たり前のことです。それが行政の義務です。難しいことでも何でもありません。誠意をもってやれば出来ることです。


しかし今の政府はどうか。改めて言う必要もないと思います。仮に何かを言ったところで、隠ぺい体質の狼少年の言う事を、頭から全て信じる人は稀有でしょう。
今のままでは、コロナウィルスそのもので亡くなる人よりも、経済的に困窮し、自死を選ぶ人の方が多くなるかもしれません。(年に2万人前後が自ら死を選び、そのうち16%が経済的な原因との調査結果が有ります。https://www.mhlw.go.jp/content/H30kakutei-03.pdf)。自死を選ばないまでも、苦しむ人が桁違いに増えることは間違いありません。

 

我々が出来ること、やるべきことは、おかしいことはおかしいと言う事です。当たり前のことを当たり前にやる。何故それを行政が出来ないのか。
我々は主権者です。権力を監視し、必要なときには声を上げなければなりません。まだ間に合うかもしれません。