エンジン進捗

ナルハヤで進めようとしているエンジンですが、なかなか強敵です。

1100Fエンジンの筈がクランクが750Fだったのは前回書いたとおりです。これには流石にクラクラしました。
元々はさっくりメンテだけして乗せ換える予定だった1100Fエンジンが、一から全部やり直しになるとは。
  
クランクは手持ちのストックから1100Fを調達。ついでなので、クランクケースもリジッドの900Fのモノを引っ張り出してきました。

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結構バッチイですが、変な加工がされているより一万倍マシです(トラウマ)

900Fのクランクケースに1100Fのシリンダーを入れるには、スリーブが入るアッパーケース穴を加工して拡大しなくてはいけません。
そのためにはシリンダースタッドボルトを抜かなくてはいけないんですが…。これが一筋縄ではいきませんでした。

ダブルナットで12本中11本までは割と簡単に緩んだんですが、1本だけどうしても緩まない。ハンディトーチで炙ってもダメ。スタッドボルトの再利用を諦めて、信頼しているクニペックスのコブラでギリギリやるも、少しだけ動いた後は完全にスティック。

まいったなぁ、と缶コーヒーをすすってみても当然事態は好転しないワケでして。
最終手段として、教えてもらったパイプレンチを使ってみました。
  
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ギリギリとイヤーな音を立てながらもスタッドボルトが緩む!スゲー!
勢い余ってケースを割らないようで気を付けながら、もちろんハンディトーチでの加熱も併用して、なんとか1週間掛かりで最後のシリンダースタッドボルトを抜きました。

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いやはや、大変だった。
やっぱり完全にカジッていたようで、ボルトのネジ山にクランクケースの母材が付いてきました。。。
幸いにしてダメージは最小限だったようで、スタッドを締め込んでもトルクが掛けられたので一安心。


スタッドが抜けたトコで、メタルの色合わせです。
ボアゲージとかは流石に持っていないので、原始的にプラスチゲージで測定します。
すると1か所だけ、既定のメタル厚さからスペックアウトしているモノが有りました。ここだけ1つ厚いモノに変更。これでメタル周りは大丈夫、のハズ。
  

続いて手を付けたのはシリンダー&ピストン。シリンダーのスリーブに浮き錆が出始めてたし、何より精度が全く信用できなかったので、ボーリング屋さんにホーニングの依頼をするつもりなのです、が。
  
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ピストンのボス裏がヒドイことに…。なんだこの加工は。
そのままでも大勢に影響はしないと思いますが、こんなピストンが自分のエンジンで回っていることが許せないので、シコシコと修正です。

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形とか削りすぎの痕とかは直しようがなかったけど、気分的にはマズマズかな。
これを4個のピストンすべてでやりました。

このピストンとシリンダーをボーリング屋さんに発注すべく梱包したところで、本日は終了です。
明日はクランクケースアッパーの穴拡大加工から。
穴拡大が終わったら、続いてシリンダーヘッド。まだまだ先は長そうです。
とはいえ、なんとか2月中に仕上げたいんですが…頑張らねば、