3月11日(金)のダイジェスト 前編

VTR250のサスセッティングのため、筑波サーキットに行っていました。
選手権前でパドックは大賑わい。久し振りのワクワク感です。

小型車枠を2本走り、撤収準備も終わって、貸しガレージにて明日のレースに出る友人達と談笑していると…ガタガタと始まりました。
揺れは徐々に大きくなり、次第に常軌を逸する揺れに。
ガレージが潰れそうな恐怖に駆られて、思わず目の前の駐車場に飛び出しました。

それでも揺れは収まりません。立っていられないほどの揺れです。噴水の水が大きく揺れて零れています。地面が割れそうです。トラックが倒れるかと思いました。
ただ事じゃないのは直感で分かりました。言いようのない恐怖を感じました。
揺れは数分間続きました。こんなことも今まで経験した事がありませんでした。
震源地が400km!ほどの帯状だったらしいので、遠くの地震波が通り過ぎるまでに時間が掛かったんでしょうね。

数分間の揺れののち、とりあえずは揺れは収まりましたが…。
隣のi-Factoryで準備していた、レディースレースに使用するCBR150が数台倒れました。
都内に居るはずのヨメと自宅の様子が心配になりましたが、当然携帯は通じないので、メールにて連絡。i-modeもなかなか通じず、何回も送信してようやく送る事が出来ました。(でもヨメのau携帯には届いていなかったようです…。数時間後にまとめて届いたとか)

震度5クラスの余震が続いており、ヘタに動くと危ないので暫く様子を見ることに。
始終揺れています。ニュースでは6~7mの津波が来るので注意して下さいと言っています。絶望的な気持ちになりました。

30分ほど経ったでしょうか。
余震はまだまだ続いており、筑波サーキットの停電も続いていましたが、まずは帰宅する事にしました。

筑波を出ると、やはり信号は動いていません。あちらこちらでブロック塀が倒れ、屋根瓦が落ちています。不安そうな顔の人々が外に出ています。
信号機が動いていないので、大きめの交差点では渋滞が始まっていました。

帰宅を急ぎますが、ヨメとの連絡が取れません。ニュースで見る限り都内は大きな被害はないようだったので、怪我などの可能性は低いと思っていたのですが、帰宅出来ない可能性が高いので心配です。
メールがジャムっていると、どうにも連絡が出来ません。
そうする間にも、ナビで見ていたNHKのTV映像からは悲惨な津波の状況が映し出されていました。
直視出来ない惨状に、吐き気がし気分が悪くなりました…。